[読書]マッキンゼー式 世界最強の仕事術

先日、マッキンゼーの方とお話する機会があった。その後、本屋でふと見かけたので購入してみた。


●自分にとって特に参考になった部分の整理

問題解決は、マッキンゼーの仕事の一つではない。仕事のすべてなんだ。


こう言い切れてしまうのはすごいなと思います。
的確な問題抽出と最善の問題解決。それを提供する強固なメソッド。
これがマッキンゼーの本質的な価値なのかなと。

クライアントが抱えている問題を解決するために、担当チームが最初の会議に集まる。そのとき、チームのメンバーたちは、これからまとめる最終的な解決策が
・事実に基づき
・厳密に構造化され
・仮説主導である
ことを理解している。


コンサルタントは、客観性と論理性だと個人的には考えていて、それがクライアントの経験と合わさることが重要。
事実から出発することは、客観性の意味でとても重要だし、厳密に構造化されているかどうかは論理性。(あと、それを考え抜く思考力)
それらを合わせて仮説を構築し、さらに検証していく。

一見当たり前の事のように思うけれど、高品質で行うにはなかなか手間暇のかかること。

マッキンゼーの問題解決プロセスというのは、要するに、問題の構成要因についての非常に注意深くて質の高い分析と、事実収集へのアグレッシブな姿勢が結びついたものなんです


平易にいっているけれど、これもとても大変な事のように思う。

事実は直観の欠如を埋めてくれる


直観は自分の経験則から来るので、モレがあることがある。
事実は、そんな欠如した部分を埋めてくれたり、気づかせてくれたりする。

ビジネス上の問題解決-ひいては、他のどんなことでも-にあたって、考えを構造化するためには、混乱や重複を避けながら、しかも一分の洩れもあってはならない。


洩れやダブり無く考察することを「MECE(ミーシー)」と言うのだけれど、MBAで最初にやったことがこれだった。
クリティカルシンキングの講義ではとにかく漏れなくダブり無く考える。
おかげで、大分思考力がついたように思う。クリティカルシンキングは、多くの人にお勧めしたい訓練の一つ。

問題点系統図

ナントカの売上高を向上せせる
├販売戦略を変える
 ├販売部門の組織
 ├販売部門の能力基盤
 └プロモーション戦略
├マーケティング戦略を改善する
 ├商品の品質
 ├パッケージ
 └消費者向け宣伝戦略
└単価を下げる
 ├原材料調達
 ├生産工程
 └流通システム


といった感じにイシューに対して打ち手を徹底的に細分化し、
問題点をより的確に把握する。

これは例だし、どういう前提を置いているのかわからないのでアレだけれど、全体的にマーケティング戦略のことなのでこれだと少し情報のレベルがしっくりこない。

あまりにむずかしくて、どうしても解決できない問題にぶつかったときにはどうするか? オプションはいくつかある。
まず、問題を再定義する。(中略)
それから、少しずつ改善しながら前進する。(中略)
さらには、政治にめげずに仕事をする。(中略)


困難に直面したときに、出来ないから諦めるのではなく、
違う入り口を探してみるのはとても重要。

80対20の法則は、経営コンサルティングの-ひいてはビジネス全般の-偉大なる心理の一つだ。


80対20の法則、読んだことがあるけれど何となくしか覚えていない。
再読してみようかな、と思う。

自分の出した解決策(あるいは商品でもビジネスでも)を、クライアント(あるいは顧客でも投資家でも)に、はっきりと、正確に、30秒で説明出来るくらい完璧に知り尽くすこと。それが出来れば、自分のしていることを十分よく理解しているといえる。その解決策をうる資格があるということだ。


これを、エレベーター・テスト(30秒テスト)という。忙しいエグゼクティブとエレベーターでご一緒したときに、サッと提案できるかどうか。
僕もこれは意識していること。名刺交換した場で次のアポを取り付けたいときなどにも有効。

マッキンゼーは、クライアントの会社内で作業をする機会があるため、その専門知識が役立つような新たな問題をほぼ必ず発見する。とはいえ、こうした問題は別のときに別のプロジェクトで取り組むべきものである。したがってマッキンゼーのプロジェクトは、自発的に新たなビジネスを生み出すことが多い。このように、クライアントがマッキンゼーによってもたらされた成果に満足しているかぎり、マッキンゼーは次々と生まれる新たなビジネスを(多くは競争することもなく)獲得することになる。


まずは、コミットメントしている現在のプロジェクトに最大限の満足や信頼を獲得していないと、次に繋がらない。

ガイドを作るときは、二つのレベルで考えなければならない。一つは言うまでも無く、「答えてもらいたい質問は何か」ということ。質問は全部、順不同に書き出す。より重要な点である二つ目は、「自分がこの面接に本当に求めているものは何か」というおと。「自分は何を達成しようとしているのか」「なぜ、この人に会って話を聞くのか」というように、自分の目的をはっきりさせていくと、質問を然るべき順序に並べて、適切に表現するのに役立つ。


想定顧客に対してインタビューを行う機会は多々ある。具体的な質問を考えることに終始してしまい、ゴールを忘れてしまうと良いインタビューにはならない。
わかっていてもついつい忘れてしまうので、(インタビューのことだけではないけれど)常にゴールは何かは意識していたい。

答えてもらいたい具体的な質問や欲しいデータが一つだけある場合、コロンボ戦術で入手出来ることがよくある。面接が終わると、だれでも少しリラックスする。面接される人は、する人に支配されているような感じがしていたが、それもなくなった。自己防衛的になる可能性がはるかに少なくなり、知りたいことや情報をその場で教えてくれることがよくある。

わざとらしなりそうなので、これを自分が出来るかどうかわからないけれど、リラックスした状態になってから聴けることはけっこうある。

だれかに面接してオフィスに戻ったら、礼状を書こう。それが礼儀であり、仕事の一部でもあり、さらに思いがけないかたちで報われることもある。


面接に限らず、礼状は大事だなと最近思うようになりました。

メッセージをすぐに理解してもらえるようにするには一定の構造が必要で、その構造は相手がすぐにわかるものでなければならない。


何が言いたいのかわからないメールをもらうと、気分が滅入る。相手に伝わりやすいように、トーンはもちろん構造も意識する事が大事。



書いてあることは、割と当たり前の事も多いのだけれど、それが出来ている人はあまりいないように感じた。
特別な事をやるのではなくて、当たり前の事を高水準でやるのも差別化にはなるのですね。


イーサン・M・ラジエル
ソフトバンククリエイティブ
発売日:2006-09-22

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